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greathelpのコラム5

君たちが森に行ってはならない理由


都内某公園にて、カノジョ(?)に歌を捧げていた、ストリートミュージシャンに捧げる


お前、オレのこと殺す気か!?


今回は、正直言って「バカコラム」である。(^^;)
まあ、たまには良いだろうと思って、これを書く。

・・・真剣な話だが、私は某東京都内の公園で、死にかかったことがある。
しかも、カノジョ(?)に作った歌(なのか?)を歌っていた、ストリートミュージシャンに・・・

実話に基づいて、書き留めておきたいが、一部はフィクションも交えさせていただく。(ヲイ)

都立愚零賭(グレート)高校、1年3組の教室にて

それは、ある夕方の出来事だった。
いつも通りホームルームを終え、教員室に戻ろうとする私を、ある生徒が呼び止める。

先生すみません、ちょっと質問です。

その生徒は、非常に優秀な生徒だった。
私は、生徒に「何だ?」と答えると、生徒はおもむろに質問する。

すみません、未だにこの「校則」ですが、今時ありえないと思うわけですよ。

いやもうホント、マジでありえねー。
例えば「ルーズソックスは禁止」とか・・・

だって、それって、「似合うか似合わないか」の問題であって、校則で縛りを入れる必要が・・・

すみません、それいつの時代の話ですか?
って言うか、先生自らが校則を否定してどうするのよ!


別の女子生徒から、ツッコミが入った。
イカンイカン、これではイカンな、教師失格だ。
(↑その前に、教員免許を持ってねーだろ!?)

私は、「今時ありえない」校則について、どの部分に納得できないのかを彼らに問う。

ズバリ、『盛り場に行くことを禁ずる』という部分です。

男子生徒は、ありえない理由を話す。

まず、この「盛り場」という表現があいまいで、どういった場所が盛り場になるのか、明確に規定されていないという問題を指摘する。
同じクラスの友人は「渋谷」にいただけで、校則違反とされてしまった、などというとんでもない報告をした。
何でも、この学校の教師は、盛り場の構成要素に「商店街・歓楽街」なども含めているようで・・・

常識考えたら、『盛り場』って、ゲーセンとか、クラブとかじゃないですか?
渋谷にいただけで、「そこは盛り場だから」なんて言われても・・・


確かに異常だ。
渋谷と言っても渋谷駅ならば公共の施設であって、盛り場ではない。

じゃなくて先生、盛り場という表現があいまいすぎるのに、それを校則で明文化していることが問題であって・・・

言いたいことはもっともだ。
しかし、私は「君たちはまだ未成年者だろう?だからクラブには行ってはならん」という話をする。
生徒達は当然これに、一斉に抗議。
じゃあ、「行ってはならない理由を話せ」などと言う。

「それはな、クラブがホステスを伴う高級な飲食店だからだ。
銀座・赤坂・六本木・・・君たちは『クラブ』と言えば“キャバクラ”を思い出すだろうが、それは違う。
常連になると、クラブのママが必ず言うんだ。
『あら、グレートさん今日も疲れたでしょ?
どう?いつもの通りロックにする?』
・・・・・・」

すみません先生、それ、『接待飲食等営業の2号』に分類される、“高級クラブ”のことです。
僕らが言うクラブって言うのは、「QUATTRO」とかの、いわゆる“ディスコ”です!!!

まあ、今時“ディスコ”なんて言わないけどね。

・・・・・・
いやまあ、確かにそうだ。

まあ、校則なんぞ破っちまえばそれでいいじゃねぇか!
しかし待てよ・・・
そうすることで、ここの教師に見つかってしまうのは、確かに面白くないだろう。

もう、先生!!!

生徒から促され、私は大きなため息をついた。

「分かった、君たちは要するに、“森へ行ってはいけません”と言われたと。
しかし『じゃあ何でそこに行ってはならないのか』という理由が分からない。
だから“ありえねー”と、結論づけた。
オレにこの話を聞いたのは、この学校で唯一まともな容姿をしている教師だから・・・だろ?」

じゃなくて、単に、担任だからだ!
と、2人が声をそろえる。
ま、まあ、そうか。容姿は関係ないな。
(↑って言うか、その前になんでこんなヤツが担任になれるのよ・・・)

「分かった、君たちが『森に行ってはならない理由』を披露しよう」

そう言うと、生徒達が集まってきた。
ここに明かされる驚愕の事実が、彼らの人生を狂わせてしまう(のか?)とは、誰も予想だにしなかった。

君たちが森に行ってはならない理由

それは、私が今の職場に入る前の話だ。
私は、外出先の近くの公園にいた。

・・・まあ、サボリと言われれば、まあ、確かにそうかもしれないが・・・

近くの自販機で購入したコーヒーを片手に、ベンチに座る。
公園内には、くつろぐ人、犬と散歩する人、様々な人々がいた。

私は、缶コーヒーのフタを空ける。
ここで、ふと目についたのが、遠くにいたアコギをかかえたストリートミュージシャン風の男と、それ(「それ」扱いか?)の横で楽しそうにしているカノジョ風の女のコだった。

「何でアイツ、ギターなんぞ持っている訳?」

私はコーヒーを一口、口に入れる。
しばらく時が過ぎるが、遠くにいたカップルは、あまり気にならなかった。

が・・・・・・

私が、さらにコーヒーに口をつけた、その瞬間だった。
男が、急にギターをかき鳴らす。

「何だよヲイ」

と、思った刹那の出来事だった。
男は、リズムに合わせて歌いだしたのだ!!!

そして、この『詩』こそが、“凶器”になった。


お前は一億年に一度、オレの前に現れたVENUS!!!


ゲフンゲフン!!!!!!!


オレは「まさに今飲もうとしていたコーヒー」を吐き出した。
この、吹き出した瞬間、コーヒーの一部が気管の中に入ったようだ。
必死にそれを吐き出そうとするオレ・・・

そう言えば、オレが4〜5歳のとき、確か左腕を骨折したんだっけ・・・
あのとき、祖父さんが、オレのためにブドウを買ってきてくれたっけなあ・・・

今までのことが走馬灯のように走り過ぎていく・・・

思えば、楽しかった思い出も、苦しかった思い出も・・・

・・・・・・

って、こんなので死ねるか!!!

「死んでたまるか」という表現の方が正しいかもしれない。
ようやく落ち着いた私は、涙をダラダラと流しながら(もちろん、感動して泣いているわけではない)ハンカチで口の周りをふいた。
幸い、コーヒーは、自分のスーツにはかかっていないが、それは不幸中の幸いだ。

私は、こっちが苦しい思いをしているのに、まだ演奏を続けているバカップルを尻目に、半分程度残っているコーヒーを、ゴミ箱に捨てる。
いや、いっそのこと、このバカップル供をゴミ箱・・・
いや、東京湾に沈めてやりたいところだが、みっともないのでやめることにした・・・

しかし、勘弁してくれよ、マジで・・・

再び、教室

「こうして、オレは九死に一生を得た。
つまり、きみたちが『森に行ってはならない』のは、こういった“危険な目”に遭わせたくない・・・
こういった、学校側の親心なんだ」

と言って、私は締めくくる。

一億年に一度お生まれになったヴィーナス様に「お前呼ばわり」しているその男は、かなりヤバイですね。

そう、私が女神に対して偏見を持っているのは、このためだ。(そうなのか?)

何でこんな話で、そんな指摘しているのよ!
ポイントはそこじゃないでしょう!!!


いや、私は分かりやすく、森に行ってはならない理由を話したはずだが・・・

いやまあ、でも、勉強になりました。
ならない!

・・・・・・
まあ、今の子たちには、私の話が理解できなくても仕方が無いか・・・
(↑間違いなく違う)

しかし、こうして1年3組の結束は、磐石のものになったのであった。
(↑なにが、どのように?)

以上・・・・・・(ヲイ)

2008/11/1
By greathelp


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